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活動日誌Monthly News

たねをつなぐ、ということ ― 神山で続く学びの現場から ―

いま、種に関する法案が審議されています。

これまで地域ごとに受け継がれてきた種や、
その土地に根ざした品種のあり方が、
大きく変わろうとしています。

制度の話は、遠いところで起きているようにも見えますが、
わたしたちが日々向き合っている現場は、その変化と無関係ではありません。

神山町では、在来のもち米の「たね」を受け継ぎながら、
子どもたちとともに育て、味わい、次へとつないでいく活動を続けています。

田んぼに足を入れ、土に触れ、水に触れ、苗の成長を見守る。
やがて実った米を収穫し、餅をつき、みんなで食べる。

その一連の時間のなかで、
子どもたちは、食べものがどのように生まれ、
どのように自分たちのもとへ届いているのかを、体で理解していきます。

たねからはじまる学びは、
その土地の風土や、人の営みと深く結びついています。

誰かが守り、誰かが育て、誰かが食べ、
そしてまた次へと手渡していく。

たねは、単なる生産資材ではなく
文化であり、関係であり、学びの入り口でもあるのです。

制度がどう変わっていくのかを見つめながら、
一方で、目の前の土に触れ、種をまき、育てていく。
そうした実践を重ねていくことが、
これからの時代において、より大切になっていくのかもしれません。

こうした営みを、特別な体験として終わらせるのではなく、
日々の中で重ねていくためには、仕組みが必要です。

季節に合わせて学びを組み立て、
地域の人や場をつなぎ、子どもたちの体験を次の学びへとつなげていく。
それが、わたしたちスクールフードコーディネーターの役割です。

この営みに共感してくださる方々にも、
「つなぎ手」として関わっていただきながら、
一緒に食べる仲間として、たねを育てていきたいと考えています。

制度が変わろうとしている今、
たねをめぐる環境もまた、大きく動いています。

たねをつなぐ、ということは、
過去から受け取ったものを、未来へと手渡していくこと。
同時に、いまここで出会う人や自然との関係を、丁寧に育てていくことでもあります。

「たねのつなぎ手」(サポーター)を募ります

今日、4月10日は「タネの日」。
(seedの語呂合わせから、2024年に日本種苗協会が制定)

この土地で受け継がれてきたたねを、次の世代へとつないでいくために
「たねのつなぎ手」(サポーター)を募っています。
「ヨゴレもちおかき」をともに味わう仲間としても、つながっていけたら嬉しいです。

「たねのつなぎ手」は、
この土地で受け継がれてきたたねと、その背景にある関係を、
次の世代へ手渡していくための、小さな循環です。

ご参加は こちら から受け付けています。

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この記事を書いた人:樋口 明日香(ひぐち)

まちの食農教育 代表理事| 徳島市出身。神奈川県で小学校教諭として勤めたのち、徳島県にUターン。2016年よりフードハブ・プロジェクトに参画(食育係)。2022年から現職。神山町で「そだてる、あじわう、つなぐ」食農プログラムを推進。毎日、おいしいものを探索しています。 noteもぼちぼち。https://note.com/shokuno_edu/