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活動日誌Monthly News

冊子「食農教育のはじめかた」が完成しました

「食農教育」について、わたしたちが大切にしていることを「本」という形にまとめました。「そだてる、あじわう、つなぐ」という言葉であらためて活動を整理し、普遍的な食育や食農プログラムの価値を表現することに力を注ぎました。神山町だけの取り組みではなく、日本で行われている他地域のすばらしい食育実践や、School Food Forum 2023でお話しいただいたアリス・ウォータースさん、中村桂子さんのお話も掲載しています。

食や農の活動に取り組まれている方、これから食農教育を実践してみようと検討されている方、子どもたちの近くにいる先生方にも見てもらえるといいなと思っています。

わたしたちの主の活動フィールドは、学校です。地域で暮らす多くの子どもたちに体験してもらえるという良さがある一方で、先生と子どもたち、そして関わる地域の方々/わたしたちというごくごく小さな、クローズドなコミュニティでの活動です。今回「本」という形にできたことで、地域の方々にも、わたしたちが大切にしていることや育みたい景色など、届ける機会をつくっていきたいと思っています。

内容は、大きく以下の4つのカテゴリーで構成しています。

1・わたしたちが考える食農教育
2・食農プログラムのつくりかた
3・食農教育の可能性
4・各地における実践と参考情報

「まちの食農教育」が大切にしたいことやこれまでの歩み、各地の食育実践や2023年に開催したSchool Food Forumからのコラムも掲載。

そして、この1年間施行してきたルーブリック(主に学校で用いられる、学習の達成度を示す評価基準表)を「学び上手になるロードマップ」として掲載しました。

食農教育のねらいを先生方と共有したり、子どもたちと活動の振り返りをする際にも使いたいツールです。使い方の例とあわせて冊子で紹介しています。ホームページからもダウンロードできるようになりましたので、「食農プログラム」のページからご覧ください。

冊子の制作は、UMA/design farmの原田祐馬さん、平川かな江さん。
何度も合宿を重ね、言葉をつくる、組み立てる部分から関わっていただきました。活動の切り口や味わい方が何倍にも膨らむ、開いて楽しい冊子になりました。


「そだてる、あじわう、つなぐ」が詰まった、大切な一冊。ホームページからも購入いただけるようになりましたので、手にとって見ていただけたらうれしいです。

📕購入できる場所(徳島県神山町)
・神山バレーサテライトオフィスコンプレックス
・豆ちよ焙煎所
今後、購入できる場所を増やしていきたいです!

📕オンラインショップ
https://shokunooo.base.shop

まちの食農教育では4月から新メンバーが加わり、あらためての土台づくりの年になります。冊子を片手に、これまでまいてきた種を大切に育む一年にできればと思っています。

今年は「食農教育のはじめかた」をテキストに、大人向けのオンラインプログラムも始めてみようと思います。詳細が決まりましたら、ホームページや団体のメルマガでお伝えしますね。


食農教育のはじめかた

企画
 まちの食農教育

編集合宿チーム
 樋口明日香、森山円香、須賀智子、杉山和香奈、荒木三紗子、原田祐馬、平川かな江

編集協力
 小山亜紀、西海千尋

執筆
 樋口明日香、森山円香、須賀智子、杉山和香奈、荒木三紗子、髙木晴香

写真
 植田彰弘、髙木晴香、生津勝隆、いしはらなつか

アートディレクション/デザイン
 原田祐馬、平川かな江

イラストレーション
 朝野ペコ

協力
神山町役場、一般社団法人神山つなぐ公社、神山町立下分保育所、神山町立広野保育所、神山町立神領小学校、神山町立広野小学校、神山町立神山中学校、徳島県立城西高等学校神山校、神山まるごと高専、株式会社フードハブ・プロジェクト、Oronono、kinosu fruit farm、株式会社白桃農園、今津自然農園、NPO法人里山みらい、神山ルビィ、道の駅温泉の里神山、JA徳島県、村のおっさん桑原豆腐店、(有)竹内水産、タカラ食品株式会社

助成
 日本財団

印刷・製本
 株式会社中本本店

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この記事を書いた人:樋口 明日香(ひぐち)

まちの食農教育 代表。 徳島市出身。神奈川県で小学校教員として働いたあと2016年からフードハブ・プロジェクトに参画(食育係)。2022年3月から現職。神山町内にある学校で食と農の活動にかかわりながら「みんなでつくる」を進行中。 個人的なつぶやきはnoteで ▶︎▶︎ https://note.com/shokuno_edu/