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「神山すだち」をもっと身近に|神山中学校1年生のふるさと学習
10月14日、神山中学校1年生の授業に出向き、ふるさと学習の一環として「すだち」に関する食農プログラムを実施しました。
9月に予定していた城西高校神山校でのすだち収穫は雨で中止になりましたが(とても残念)、今回は、里山みらいの永野裕介さんを迎え、神山のすだちを生かした2種類の加工品「スダネードシロップ」と「すだちカード」を作りました。
調理に加えて、永野さんからは、すだちの生産や販売、新しい活用方法についてお話を伺いました。

同じすだちから、2つのおいしさ
今回つくったのは、すだちの果汁を砂糖と合わせた、里山みらいの「スダネードシロップ」と、すだちの果汁に卵、バター、砂糖を加えてつくる「すだちカード」。
シロップは、すだち果汁と砂糖を混ぜるだけ。
すだちカードは、材料を混ぜ合わせ、湯煎しながら少しずつ加熱していきます。温度に気をつけながら混ぜ続けると、次第にとろみがつき、なめらかなペースト状に。



すだちカードは、イギリス生まれの「レモンカード」をアレンジしたもの。レモンの代わりにすだちを使うことで、すだちならではの爽やかな香りや酸味を楽しめます。
露地すだちが旬を迎えるのは、夏から初秋にかけて。その後は冷蔵貯蔵したすだち、3月上旬からはハウスすだちが出回り、一年を通して味わえることも教えていただきました。
神山すだちを、次の世代へ
調理のあとには、永野さんから里山みらいの活動について、お話を伺いました。


神山町のすだち栽培が始まったのは1957年から。現在、神山町はすだちの主要な産地の一つですが、農家の高齢化や担い手不足など、産地を維持していくうえでの課題もあります。
里山みらいでは、「継承のその先へ、進化し続ける里山のカタチ」を合言葉に、すだちの生産を次の世代へつないでいくための、さまざまな取り組みが行われています。
例えば、すだち農家の育成に加え、料理人や飲食店との連携、企業版ふるさと納税を活用した苗木の購入支援、すだちを使った料理をInstagramで紹介する「神山すだちアワード(KAMIYAMA SUDACHI AWARDS)」など。また、企業で働く人たちがすだち農家の仕事に参加する「すだちワーホリ」も実施しています。
すだちをつくる人だけでなく、料理する人、食べる人、応援する人。さまざまな人が関わることで、神山のすだちを次の世代へつないでいこうとしています。
「里山みらいの前を通ることはありますが、仕事内容などは知りませんでした。たくさんの人ではないけど、未来のために、すだちのためにがんばっていることがわかりました」
「驚いたことは、すだち農家や栽培面積が、想像以上に減っていたことです」
「徳島のすだちは海外にも輸出されていることを初めて知って驚きました」
「家でもつくりたい」
最後は、試食。


「すだち学習の時に調べていたけど、これだけ簡単なシロップは見つからなかったし、これがすごくおいしかったので、また作ってみたいです」
「すだちでこんなにおいしいものが作れることにとても驚きました。わたしも何か自分ですだちを使ったクッキングをしてみたいと思いました」
「酸っぱいのが苦手で、すだちカードがあまり好きじゃなかったけれど、スダネードシロップはとてもおいしかったです。酸っぱいのが苦手なぼくでも、すっぱすぎないのでごくごくと飲めたんだと思います」
「今日すだちを使って料理をして、とってもかんたんでおいしく作れたのでとてもよかったです。家にもすだちがたくさんあるので作りたいし、家族にも食べてもらいたいです」
溢れるほどのすだちが家にある、という状況も珍しくない神山町。けれど、身近にありすぎるからこそ、その楽しみ方をあらためて知る機会は、意外と少ないのかもしれません。
今回の経験をきっかけに、生徒たちが家にあるすだちを手に取り、家族と一緒に楽しんでくれていたら嬉しいです。
参考