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自分たちで育てた冬野菜を届けた神領小学校3年生の野菜販売
2024年の10月頃に神領小学校3年生が植えた冬野菜はすくすくと育ち、12月中旬には収穫時期を迎えました。12月17日(火)に、その冬野菜を収穫し、そのまま「道の駅 温泉の里 神山」で販売しました。子どもたちが野菜を販売するのは2年生の頃に続いて2回目です。
お客さんが続々と! 大盛況でのスタート
13:00に販売スタートと告知していたところ、13:00前にはもうすでに人だかりが! 地域の人たちが楽しみにしてくれていたのが伝わってきます。
この日販売したのは、午前中に収穫した「春菊」「ミニにんじん」「白菜」「じゃがいも」の4種類と、それらをセットにした「ハッピーなべセット」。「春菊や今の時期ぴったりでえな〜」「ジャガイモまるまるしておいしそうやな〜」と話す女性の声も聞こえてきます。
パンパンに詰められた白菜の袋をたくさん抱えて帰る女性に声をかけると、「今から漬物にするんよ〜」と嬉しそう。皆さんまとめてたくさん買ってくださいました。
まとめて買うということは、お会計もそれだけ複雑になっていきます。大混雑のなか、注文を聞き、お金を計算して、袋に詰める。慣れていないと意外と大変な作業! 子どもたちは最初少しパニック気味でした。お客さんが「お釣り違うよ」と笑いながらお金を返す場面も。お客さんたちも温かく見守ってくださり、子どもたちも自分のペースを掴んでいきます。
子どもたちの想像よりもお客さんが来ているようで「意外と人いっぱい来る!」と嬉しそうに言いながら接客していました。
途中から慣れてきたようで、お釣りの受け渡しもスムーズになってきました。13:30には、3分の2くらいはもう売り切れ。お客さんの波も落ち着いてきました。
どうやったら買いたくなる?を考える
残ったのは、白菜が数個と、ミニにんじんとじゃがいも。すると子どもたちは早く売りたいのか「値下げしよう!」と、値段を書き換えようとします。ここで樋口より子どもたちに声掛け。
「みんな考えてみて! ただ値下げするよりももっと売れる方法があるんじゃないかな? 例えば同じ値段で3つセットにするのはどう?」と提案。その声に子どもたちも「なるほど!」とピンと来た様子。ただ個数を同じにするのではなく、同じ重さになるように測っていました。
それでもあまり動かない野菜に、子どもたちも「どうやって売ろうかな?」と考え始めます。そして「おいしいよ〜」「今お得だよ!」と声をかけ始めました。また、ある子はコンテナに用意してあった試食を持って大人たちの前まで歩いて周り始めます。
その後も、子どもたちの保護者のほか、たまたま通りすがりのお客さんも購入くださり、なんと1時間で全て売り切れました。最後に来て「間に合わなかった!」と残念がる大人もいるほどでした。
片付けの途中には試食の白菜やにんじんをかじり始める子どもたち。白菜をかじって「冒険に持っていけそう!」というのでどういうことか聞いてみると「白菜だけで水分補給ができそう」とのこと。それだけ採れたての瑞々しさを味わっている様子。
今日のプチ打ち上げで、子どもたちは道の駅でアイスを食べていました。
今日の感想を聞いてみると「お釣りを素早く計算するのが楽しかった」「思ったよりも早く売れた。もっとゆっくりかと思った」とのこと。どうしてこんなに早く売れたと思う?と聞いてみると「チラシ見た人がいっぱい来てくれたと思う!」と教えてくれました。
このチラシだけでこれだけのお客さんが来られることに驚き! まちの人たちはきっと子どもたちが育てた野菜をおいしく食べてくれることでしょう。こんなにも早く売り切れたのは、お客さんあってこそ。子どもたちの活躍を楽しみに見守ってくれる大人たちがこのまちにはたくさんいることがよくわかる1日でした。
髙木晴香(文・写真)