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活動日誌Monthly News

足音を聞く苗を育てる|2025年9月

今年4月よりNPO法人まちの食農教育(以下、食農NPO)に参画した植田彰弘です。

神山町で暮らし始めて13年目を迎え、移住以来、仲間と共に棚田の保全活動(エタノホ)に携わりながら稲作を続けています。

当団体に参画した経緯は「子どもたちに”農体験”を届けたい」という思いが募ったこと。

神山町のように自然に恵まれた環境でも、すべての子どもが日常的に農に触れているかと言われると、答えはNOだと思います。自然や農に触れる時間を幼少期より日常化し、その先に見える神山町の未来はどうなっていくのか…数十年後が楽しみな仕事です。

前置きが長くなりましたが、今年食農NPOで初めて実施する「お米の苗立て」についてお伝えします!

新しい試み

神山町内にある小学校では、毎年米づくり(もち米)が実施されてきました。町内で稲作を営んできた『白桃農園』が小学生を対象にこの取り組みを始め、わたしたちもそこに加わり、続けています。

5年生が「籾まき→田植え→稲刈り」の順で体験し、育てたもち米の種を次の5年生につなぎます。

全国各地で田植えや稲刈りといった体験は広がりを見せていますが、「種を継ぐ・まく」機会はまだ少ないように感じ、農体験の中でも魅力ある時間の一つです。今年、白桃農園から食農NPOへバトンが渡され、初めて「苗立て」の工程にチャレンジすることになりました。白桃農園の敷地内で管理されてきた「苗」を目の届く場所で育成できないかと協議を重ね、「子どもたちと身近な環境で苗の成長を見守っていきたい」という願いもあり、神領小学校の敷地内で栽培してみることになりました。

人の足音を聞く

種もみをまく前の作業である「塩水選・温湯消毒」を終え、5月12日の籾まき当日。
今年は森の学校『みっけ』に通う5年生も加わり、3校合同で苗たてにチャレンジ! 西日本では主流の一つである「トンネル育苗」で実施。5月上旬はまだ寒い日が続くので断熱シートを被せながら、トンネルを組み立てていきます。最後に「稲は人の足跡を聞いて育つ」という言葉をみんなに届けました。

早速苗床をぐるっと1周歩み足音を聞かせる子どもたちの背中が頼もしかったです。

みんなで育ててみよう!

田植えまで残り10日を切った5月27日。
神領小と広野小に1箱ずつ苗箱を預け、育苗をお願いしました。

苗に水をあげる回数・量を口頭で伝え、「田植え当日、みんなで苗箱を持ってきてね!」と約束し託します。

そこから、教室での苗立てがスタート。収穫するまでどんな結果になるか分かりませんが、どんな結果になろうと子どもたちと共有できる経験が待っているはずです。 そのドキドキ・ワクワクが待ち遠しい。

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この記事を書いた人:ueta_akihiro